【直面した怪奇現象】 いつも見ている現場、あるいは初めて歩く工場のはずなのに、なぜか「胸がざわざわする」「何かが変だ」と、気持ちに引っ掛かりを感じることがある。 論理的な理由(エビデンス)がないからと、「気のせいか」と片付けてそのまま作業を続けた結果、大事故や致命的なマシントラブルを引き起こしてしまう。
【凡百のエリートの迷宮】 「データに異常値は出ていない」「チェックリストはすべて『良』になっている」と、目に見える数字ばかりを信じ、自分の身体が発している「違和感(直感)」を非科学的だと切り捨てて遭難する。
【マクガイバー住職の思考の筋道】
- 理由なき車間距離の謎: ある日、私が車を運転していた時のことだ。赤信号で止まった際、なぜか自分でも理由がわからないまま、前の車と「1車台分以上」の妙に広い車間距離をあけて停車した。「なんでこんなに車間を開けているんだろう?」と自分自身に疑問を抱いた、その直後だった。
- 目の前での衝突事故: 信号が青に変わった瞬間、前の車が勢いよく発進。すると、交差点の横から赤信号を無視して遅れて突っ込んできた車と、目の前で激しく衝突したのだ。もし私がいつも通りに車間を詰めて発進していたら、確実にその事故の巻き添え(二次災害)になっていた。
- 脳は「前ノメリ」を見抜いていた: 事故の瞬間、すべてのピースが繋がった。私の脳(無意識)は、発進する前の車の「ほんのわずかに前ノメリに、交差点に進入気味に止まっている異常な殺気(挙動)」を、視覚から瞬時に察知していたのだ。言葉で「危ない」と理解するより先に、脳が『車間を空けろ』と身体を動かしていた。私はこうした予兆の察知を、一度ならず2、3度体験している。
【授けた最後の一手】 トラブルや事故の予兆は、いつも「名付けようのない違和感」という形で、ひらめきのように心に引っかかる。その引っかかりを絶対に無視するな。「何が変なのか?」と立ち止まって考えること。それこそが、最悪の事態を未然に防ぐ唯一の手がかりだ。
【結末】 優秀なエンジニアやドライバーの「勘の良さ」とは、危機を避けるための脳の超高速データベースの作動である。 「何か変だ」という気持ちの引っかかりを感じたら、作業を止めろ、距離を置け。貴方の脳は、センサーよりも早く、そこにある『危機の真理』を見抜いている。


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